産業グレードのDLP光造形3Dプリンター「RAYSHAPE P400」を導入しました

公開日
Takashi Fujisaki

    弊社にはFDM方式から光造形までさまざまな業務用3Dプリンターが常設されておりますが、また新しい仲間が増えました。

    今回弊社に新たにやってきたのは、DLP方式の産業用3Dプリンター「RAYSHAPE P400」。Shape 1+に引き続き2台目のRAYSHAPEシリーズの導入です。

    性能とスタイリッシュな外観を両立

    シンプルで直線的な外観が特徴的なP400。高さは180cmもありますが、そこまでの圧迫感を感じないようなスッキリとスタイリッシュな印象です。

    FDM 3Dプリンター「FUNMAT PRO 410」の隣に配置しました。このクラスの大型3Dプリンターが並ぶと実に壮観で、設置されただけでワクワクしてきました。

    サンステラのコンさんにお越しいただき、初期設定や使い方のレクチャーなど2日間にわたりご指導いただきました。

    サンステラのコンさん(左)にレクチャーをしていただきました。

    1日目は設定作業など、2日目は実際に造形を行い、造形物完成までの流れをひととおりレクチャーいただきました。

    早速造形テスト。非公開データなので造形物をお見せできずすみません

    RAYSHAPE専用の洗浄機・二次硬化機

    造形後の後処理に必要な、RAYSHAPEシリーズ専用洗浄機「ShapeWash 040S」二次硬化機「ShapeCure+」も併せて導入。しっかりと使い方を教わりました。

    RAYSHAPE P400の特長は?

    RAYSHAPE P400は、大型印刷や量産を想定した250 × 140 × 400 mm という大きな造形エリアが特長です。

    もちろん大きさだけではなく、独自の補正機能により産業用として耐えうる高い精度と解像度で造形できます。

    また、庫内温度は60℃まで加温できますので、これまで使えなかった粘度の高いレジンも使うことができます。

    特筆すべきは、サポート材の除去のしやすさ。形状によって差異はあるかもしれませんが、今回のテスト造形ではサポート材を手でバリバリと取れるほどで、スタッフからも思わず感嘆の声があがりました。

    サポート材の除去がとても簡単でした

    RAYSHAPE P400の特長まとめ

    • 250 × 140 × 400 mmの大きな造形エリア
    • 産業用として耐えうる高精度・高解像度
    • 粘度の高いレジンも使用できる
    • サポート材の除去がしやすい

    RAYSHAPE P400の仕様

    プリントエリア250 × 140 × 400 mm
    積層ピッチ25〜300ミクロン(0.025〜0.3mm)※設定・材料により制限あり
    波長405nm
    解像度3840×2160ピクセル
    ピクセルサイズ65ミクロン(0.065mm)
    印刷速度50mm/1時間@積層ピッチ100ミクロン(レジンの種類と印刷設定によって異なります)
    マテリアルレジンベーシック、ディテール、ドラフト、タフ、リジッド、ハイテンプ、Pro10、クリア、Red-HD、E-ABS、サードパーティーレジン(水洗いレジンほか)
    データ転送方法USBフラッシュディスク、イーサネット(LAN)
    付属スライスソフトShapeWare(Windows7 / 8 / 10 / 11)
    ファイル形式STL、OBJ、SHAPE
    供給電力100 / 220VAC、50/60 Hz
    使用電力1600W
    本体サイズ720 × 750 × 1800 mm
    本体重量140kg
    備考60℃まで加温可能(ビルドチャンバーを適切な温度で常に制御)
    エアフィルターによる排気管理
    12インチのタッチスクリーン

    おわりに

    RAYSHAPE P400の導入で、弊社の3Dプリント造形サービスもさらに充実しました。今まで以上にお客様のご要望にお応えできるよう、努力してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

    3Dプリントのことなら何でもご相談ください

    • 試作品を造形したい
    • 小ロット製品を作成したい
    • 造形するためのデータが作れない
    • 材料の選び方がわからない
    • 3Dプリンター本体を購入したい
    • 3Dプリンターの実機を見てみたい

    弊社では、3Dプリント造形から3Dプリンター本体の販売まで、3Dプリント全般に関するサービスを行っています。

    3Dプリンター本体は、産業用から個人向けまでさまざまな機種を取り扱っています。

    3Dプリンター取扱機種の一例

    • 産業用3Dプリンター「FUNMAT」シリーズ
    • FDM方式「L-DEVO」シリーズ
    • 光造形 (LFS)「Form 3」シリーズ
    • 光造形 (DLP)「RAYSHAPE」シリーズ

    3Dプリントをこれから始めたい方も、造形でお困りの方も、3Dプリンター本体の購入を検討している方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。