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梅雨時期におこりやすい、3Dプリンターでの印刷不具合は湿気によるフィラメントの劣化が原因だった! - 3Dプリントステーション
梅雨時期におこりやすい、3Dプリンターでの印刷不具合は湿気によるフィラメントの劣化が原因だった!

梅雨時期におこりやすい、3Dプリンターでの印刷不具合は湿気によるフィラメントの劣化が原因だった!

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公開日
e.watanabe

    梅雨時期に特におこりやすい3Dプリンターでの造形の不具合。糸をひいたり、ボロボロになったり、ノズルづまりを起こしたりと…原因がわからず困った事はありませんか?それは、湿気によるフィラメントの劣化が原因かもしれません。

    フィラメントは湿気に弱い

    しばらく使用していなかったフィラメントで印刷したら、造形品の仕上がりが汚い事があります。ノズル詰まりや、3Dプリンターの不具合がないか確認したけど、どうも調子がわるい。そんな時は、フィラメントの吸湿を疑いましょう。フィラメントは思った以上にデリケートなのです。

    もともとフィラメントは、湿気を吸うと劣化する特性をもっています。ポキポキ折れてしまったり、印刷をすると糸引きがおおかったり、すが入ったりといい事は一つもありません。

    日頃から、低湿度で管理する事を心がけましょう。

    封を開けたフィラメントの管理について

    購入したばかりのフィラメントは、真空状態で保管してありますので、開けたてはとても良い状態です。(各メーカーにより使用期限がございますのでご注意ください)その状態を保つための管理方法を確認しましょう。

    保管するだけならこれ!ドライボックス

    ドライボックスとは、デジタルカメラの収納、またパスタ等の食品の収納としていろいろな種類があります。しっかり密閉される容器で、乾燥・保存状態が一目で分かる温度計が付いています。中身が見えるクリアボックスなので、どのフィラメントが入っているかすぐわかります。乾燥剤(シリカゲル)を入れて除湿効果は抜群です。

    ドライボックス

    フィラメント防湿ボックス Polymaker社製「PolyBox」

    産業用3Dプリンター「FUNMAT PRO 410」や、FUNMATシリーズ最大のプリントエリアをもつ「FUNMAT PRO 610 HT」(2021年8月末発売予定)では、フィラメントを湿度から守る「防湿フィラメントストレージ」機能を搭載しています。しかし、一般的な3Dプリンターには吸湿防止機能は搭載されいない事がほとんどです。

    そこで便利なBOXがこれ!Polymaker社製のフィラメント防湿ボックス「PolyBox」。吸湿防止機能付きフィラメント保管ボックスです。本体内にセットした乾燥剤が湿気を吸収し、フィラメントの品質を印刷に適した状態に保ちます。

    フィラメントスタンドとしても使用でき、付属の保護キャップとチューブを使って3Dプリンターに接続すれば、乾燥したまま印刷が可能です。

    Polymaker社製 フィラメント防湿ボックス「PolyBox」

    温度・湿度計を搭載なので、一目で湿度が管理できます。本体内には1000gのフィラメントを2巻、または3000gのフィラメントを1巻収納が可能です。

    湿気てしまったフィラメントを乾燥させる方法

    開封してから、しばらく時間がたってしまった場合は、吸湿している可能性が高いので、乾燥させてから、ボックスにしまいましょう。また、定期的にボックス内の乾燥材(シリカゲル)を乾燥させることも忘れずに行いましょう。

    乾燥させる方法その1:恒温槽を使用する。

    恒温槽(こうおんそう)とは、長時間一定温度に保つことができる大きな工業用オーブンの事です。 槽内部の温度を一定に保つため、湿気った材料を乾燥する事ができます。工場などで、既に持っていらっしゃるなら、恒温槽で乾燥する事をお勧めします。乾燥時間目安は以下の通りです。

    恒温槽

    フィラメント推奨乾燥温度/時間

    材料温度時間
    PLA50℃10h
    ABS・ASA80℃5h
    PETG70℃8h
    PA・PA6-CF/GF80℃10h
    PC80℃8h
    PP60℃12h
    PEEK・PEEK-CF30150℃5h
    PPSU150℃6h
    サポート材70℃12h
    上記は目安ですので、各フィラメントのメーカーの指示に従ってください。

    乾燥させる方法その2:ドライフルーツメーカーを使用する

    恒温槽をもっていなくても大丈夫です。弊社では、Amazonで購入したドライフルーツメーカーも使用しています。

    ドライフルーツメーカーでフィラメント
    が乾燥できます。

    このドライフルーツメーカーは、温度調節は、35~70℃まで調整可能です。乾燥材(シリカゲル)も定期的に乾燥させています。

    乾燥させる方法その3:「Filament Dryer PRO」フィラメント乾燥機

    これから購入予定の方へお勧めはこれです!「Filament Dryer PRO」フィラメント乾燥機!

    天候に左右されず、湿気の多い日でもノズル詰まりしづらく、フィラメントのコンディション管理に最適です。35℃~75℃までの庫内温度を保ち、フィラメントを乾燥しながら直接印刷も可能です。

    収納は、最大1巻1,000gのフィラメントを2巻まで可能です。付属品にフィラメントコンテナがつきますので、乾燥したフィラメントの保管も可能です。(フィラメントコンテナには、真空機能はありません.)

    また、拡張キッドも用意されており、積み重ねることで大容量3000gのフィラメントも収納可能です(最大スプール搭載可能サイズ:300mm(直径) / 150mm(幅))。連続で最大48時間まで使用可能のため、大型造形にも強い味方ですね。

    お問い合わせはこちらから

    弊社では3Dプリンター全般のサービスを行っております。3Dプリンターのフィラメントや、フィラメント管理に最適な「Filament Dryer PRO」や「PolyBox」等も販売しております。

    また、産業用3Dプリンター「FUNMAT PRO 410」をはじめ、各種3Dプリンターの実機の見学してみたい方、3D造形にご興味のある方、材料を検討されていらっしゃる方など、皆様のご相談を承っております。お気軽にお問い合わせください。