新型コロナ対策のフェースシールドをクリアホルダーと3Dプリンタで作ってみました
新型コロナウイルス感染症対策として、マスク不足や飛沫防止用に有効と期待されているフェースシールド。今回は、 大阪大学大学院医学系研究科 様 のホームページ上で公開されている、3Dプリンターで出力可能なフェースシールドフレームのデータで作成してみました。
フェースシールドの作り方
フェースシールドを作ります。必要なものを準備し、手順を確認しましょう。弊社では、FDM方式3Dプリンター「L-DEVO」とスーパーエンプラが造形できる「FUNMAT HT」で造形いたします。
〇準備するもの
・FDM方式3Dプリンター
・材料:PLA、ABSなど
・クリアホルダー
・はさみ
・ダブルクリップ(クリップタイプをつくる場合のみ必要)
〇手順
1.大阪大学大学院医学系研究科様のHPよりデータをダウンロード します。
2.3Dプリンターでフレームを造形します。
3.クリアホルダーをフレームに取り付けます。
4.はさみでクリアホルダーの下部を切り取って完成です。
それでは、手順に従って作成してみます。
大阪大学大学院医学系研究科様のHPよりデータをダウンロードします。
大阪大学大学院医学系研究科様のページに、フレームのSTLデータと取付位置のPDFが公開されています。まずは、STLデータをダウンロードします。下記リンクよりダウンロードできます。
種類は複数ありますが、弊社では一般的な「スタンダードタイプ」と小顔の方や、子供向けの「スモールタイプ」、クリップで簡易的に取り付け可能な「クリップタイプ」3種類をダウンロードしました。
スモールタイプ(顔の小さな人や子供向け) 簡易版 クリップ脱着式 スタンダードタイプ
3Dプリンターでフレームを造形します。
FDM方式3Dプリンター「L-DEVO」と「FUNMAT HT」 使用し造形します。材料は、 Polymaker社製の「PolyMAX PLA」を使用しました。
「PolyMAX PLA」 は、ABS樹脂の特長である耐衝撃性と靭性を併せ持っていて、通常のPLAと比べると約9倍、ABSよりも約20%優れているフィラメントです。耐熱性は弱いので煮沸消毒はできませんが、別の方法で消毒をすると、繰り返し使用できます。
クリアホルダーをフレームに取り付けます。
先ほど完成したフレームにシールドを取り付けます。 シールドは、クリアホルダーを使用します。どこにでもある雑貨でできるってうれしいですよね。
スタンダードタイプ・スモールタイプの取り付け方
クリアホルダーの袋になってない側の角に合わせ、フレームをグッと押し込みます。奥まで入るとカチッと手ごたえがあります。前側と後側をカチッと押し込むとしっかりはまります。
フレームがしっかりはまったら、クリアホルダーの下の部分をハサミで切り落とします。この時に丸く切り落とすと角がなくなりより安全です。フレームをつける前に切り落としておいても良いですね。
これで完成です。透明なので、視界も妨げません。
装着するとこんな感じです。女性でもスタンダードタイプでOKです。
また、男性でもスモールタイプの方が良いとの意見もありました。
簡易版 クリップ脱着式の取り付け方
簡易的にクリップで留めるタイプになります。ダブルクリップを用意しましょう。弊社ではサイズは25mmを使用しています。
フレームには、クリップの形に溝があります。その場所にクリアホルダーをダブルクリップで留めていきます。
取付位置は、クリアホルダーの上部に合わせて取り付けてみました。小顔の方は、もう少し下側に取り付けても良いかもしれません。
サイズ感は、スタンダードタイプと同じぐらいです。女性でもOKです。
これで完成です。フレームさえあれば、身近なクリアホルダーで簡単に飛沫感染予防ができます。
フェースシールドが必要な方はご相談ください。
医療機関の方で、フェースシールドをご希望の法人様がいらっしゃいましたら、下記リンク先よりご相談ください。
お問い合わせフォーム:株式会社シーキューブ 3Dプリントステーション
新型コロナウイルスの終息には、まだ時間がかかることと思います。少しでも皆様の健康が守られることを願っております。