ネプラス工法

3Dプリント模型製作事例 – 「ネプラス工法」のしくみがよく分かる側溝模型

最終更新日
公開日
e.watanabe

    このたび、側溝修繕工事に革命をもたらした新技術システム「ネプラス工法」の開発・施工を行うネプラス工法全国会様の側溝模型の製作をさせていただきましたので、ご紹介いたします。

    予備知識。側溝修繕の革命的技術「ネプラス工法」とは?

    ネプラス工法で施工された側溝。Photo: ネプラス工法全国会

    従来の側溝工事は、周囲を掘り返し、既存の側溝を撤去し全てを取り替えるため無駄が多く、また長期間にわたり交通規制を伴うなどさまざまな問題を抱えていました。

    その問題を解決するために生まれたのが、痛んだ側溝の上部のみを切断して修繕する「ネプラス工法」。これにより、大幅なコスト削減や省資源・省エネ、工事期間短縮が可能となりました。

    ネプラス工法の革新性について、さらに詳しく知りたい方は公式サイトをご覧ください。

    「ネプラス工法のしくみを、模型で分かりやすくお伝えしたい」

    しかしこのネプラス工法は、これまでの修繕方法とは全く違う工法であるため、しくみを分かりやすく伝えるのが難しいそうです。そこで、ミニチュアの模型を使って組み立てながら施工手順を分かりやすく表現できるようにと、今回の模型製作に至りました。

    「ネプラス工法模型」完成図

    写真提供: ネプラス工法全国会

    というわけでまずは模型の完成図から。上の写真では、ネプラス工法施工前の状態に組み立ててあります。塀の横に側溝がある、よくある光景を再現しています。

    写真提供: ネプラス工法全国会

    上の写真は、ネプラス工法の施工過程を表した状態です。ネプラス工法にはいろいろな種類のふたがあるそうですが、今回はスリットタイプを造形いたしました。このようにパーツを組み替えていくことで、施工過程を分かりやすく伝えることができるようになっています。

    「ネプラス工法模型」ができるまで&構造をご紹介!

    2D図面から3Dデータを作成!

    2D図面から3Dデータを作成します。ソフトは「SOLIDWORKS」を使用しました。

    まず、2D図面の内容を確認いたします。紙図面とDXFデータを準備して、作業に取り掛かります。 「SOLIDWORKS」でDXFデータを読み込み3Dデータを作成します。

    この「ネプラス工法模型」は、全部で14の部品で構成されています。各部品ともFDM方式の3Dプリンター「L-DEVO」で造形しました。材料はPolymaker社の「PolyLite PLA」のグレーと白を使用。植物由来で環境にやさしく、プリント性、層間接着性にも優れた3Dプリント用のプラスチック素材です。

    14個のパーツを複数台のL-DEVOを駆使して造形

    造形時間はパーツにより約1時間~60時間とさまざま。弊社は複数台のL-DEVOを設置していて、今回はこれらをフル稼働し、1週間ほどで完成させることができました。

    接続ボルトは2mmの平行ピンで再現!

    実物は「接続ボルト」を使用しますが、模型では直径2mmの平行ピンで再現しています。

    データ上で直径2mmの穴をあけ造形しました。2mmという小さな穴もL-DEVOできれいに造形でき、ピンを簡単に取り付ける事ができました。

    ハイウェイテクノフェア2019に展示します。実物をご覧いただくチャンスです!

    本記事でご紹介しました「ネプラス工法模型」の実物は2019年10月8日〜9日東京ビッグサイトで開催される 「ハイウェイテクノフェア2019」 ネプラス工法全国会様のブース(B-71)でご覧になれます。ご興味のある方はぜひネプラス工法全国会様へお立ち寄りください!

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