小ロットの生産!試作の枠を越える「スーパーエンプラ」x「FUNMAT」で低コストに実現
最近 「スーパーエンプラを3Dプリンターで製作したい」とのお問い合わせが増えています。今回は「スーパーエンプラ」を造形できる、FDM方式3Dプリンター「FUNMAT」をご紹介いたします。
プラスチックってどんな種類があるの?
ひと言でプラスチックとは言ってもいろいろな種類があります。 日常生活でホームセンターや100円ショップで見かけるプラスチックは、一般樹脂と呼ばれているプラスチックです。その他にも、耐熱性や機械的性能を持ち合わせた「エンジニアリングプラスチック 」という種類のプラスチックもあり、「エンプラ」「スーパーエンプラ」に分けられます。
「エンプラ」と「スーパーエンプラ」
一般樹脂のプラスチックより、 耐熱性や、圧力や引張る力に対しての耐久力があり、工業用部品として使用可能なものを「エンプラ ( エンジニアリングプラスチック )」 といいます。
また、エンプラよりもさらに耐熱性があり、高温下での機械的強度に優れたものを「スーパーエンプラ」(スーパーエンジニアリングプラスチック )といいます。金属の変わりに使用する事が可能な、「スーパーエンプラ」は、金属よりも軽量化できるため、宇宙・航空(エンジン・内装・無人飛行機)などに使用されています。
代表的な「エンプラ」
代表的なものとしては、PC(ポリカーボネート) や、PA(ポリアミド・ナイロン) があります。 耐熱性、耐寒性、耐衝撃性、耐摩耗性、耐薬品性など素材によりそれぞれの特徴があります。
PC(ポリカーボネート)
電気的特性、耐衝撃性、耐熱性、耐寒性に優れています。
工業用機器、歯車、各種容器、テレビレンズ、キャビネット 、 ヘッドランプ、CD/DVD/BL、カーポート など などに使用されています。
PA(ポリアミド・ナイロン)
耐熱性、機械的強度、耐摩耗性、耐薬品性に優れています。
自動車(エンジン回り部品、ダクト) 、歯車、軸受、戸車、パイプ、合成繊維、衣料品、容器類などに使用されています。
代表的な「スーパーエンプラ」
1980年代以降に、「エンプラ」よりもさらに金属代替品となる品質が求められるようになってきました。耐熱性、難燃性など、より機能性が高いものが開発されました。それが「スーパーエンプラ」です。
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)
耐熱性・高温特性・耐加水分解性に優れ、機械的強度が高く、耐摩耗性や耐薬品性があります。
航空機用コネクター・レーザー装置部品、 原子力用バルブ部品、ロボット部品、熱水ポンプ部品 、インプラント、機構部品(軸受・ギア)、アルミニウム代替部品等に使用されています。
PEI(ULTEM)(ポリエーテルイミド)
耐熱性、機械的特性、難燃性、耐薬品性、電気的特性などが優れています。
電気・電子部品(スイッチ等)、 自動車(リフレクタ、フォグランプなど) 、航空機の内装、医療機器、 食品耐熱容器 、メガネのフレーム等に使用されています。
他にも種類がある「エンプラ」と「スーパーエンプラ」。
これらの材料を低コスト小ロットで製作したい時に活躍するのがFDM方式3Dプリンター「FUNMAT」です。
FDM方式3Dプリンター「FUNMAT」で「スーパーエンプラ」を造形する!
ここで高精度の高温ノズル、庫内温度の加温機能を搭載した、FDM方式3Dプリンター「FUNMAT」シリーズをご紹介いたします。「スーパーエンプラ(PEEK・ULTEM・PPSU)」 の安定した造形はもちろん、今まで大型 の造形が難しかった「エンプラ(ABS・PC・NYL)」 なども大型サイズを造形出来るようになりました。
用途に応じて選べる3機種の3Dプリンター「FUNMAT」シリーズを見てみましょう。
スーパーエンプラが使用できる産業用3Dプリンター 「FUNMAT HT」
- 庫内温度を高温で維持できる
- 庫内温度のコントロールが可能
最高90℃まで加熱 ※各種条件を整えていただく事が前提になります。
- 庫内温度のコントロールが可能
- ハイテンプノズル搭載
- スーパーエンプラ用高温ノズル搭載
最高450℃まで設定可能
- スーパーエンプラ用高温ノズル搭載
- スーパーエンプラの使用が可能に
- 話題の高機能性素材PEEK、PEI(ULTEM)、PPSUはもちろん、通常のエンプラも使用可能
大型ABS・PC造形がしっかりできる産業用3Dプリンター 「FUNMAT PRO 」
- 大きい造形エリア
- 450×450×600㎜の大きい造形エリア
産業用モックアップ造形などに効力を発揮
- 450×450×600㎜の大きい造形エリア
- 高温のヒーティングベッド
- ヒーティングベッドは120℃まで加熱可能
ABSなどの反り防止に効果があります
- ヒーティングベッドは120℃まで加熱可能
- チャンバーヒーターを搭載
- 大型ABS・PC造形の安定印刷が可能に
庫内を60℃に保ち、反りを防ぎます
- 大型ABS・PC造形の安定印刷が可能に
2020年春 発売予定 デュアルヘッド搭載 の「FUNMAT PRO 410 」
- デュアルヘッド搭載
- 造形物と水溶性サポート材の使用が可能。
サポート除去のストレスが無くなり、造形物の表面が滑らかな仕上がりになります。
- 造形物と水溶性サポート材の使用が可能。
- ハイテンプノズル搭載
- ノズル温度は最高500℃まで設定可能。PEEKなどスーパーエンプラはもちろん、あらゆる樹脂材料が使用可能に。
- オートレベル機能搭載
- 造形プレートを自動で調整する「オートレベル機能」搭載、更に「フィラメント詰まりセンサー」、「ノズルクリーニング機能」、フィラメントを湿度から守る「防湿フィラメントストレージ」など機能満載
近年150℃以上の高温下で長期間耐えられる「スーパーエンプラ(PEEK・ULTEM・PPSU)」の需要が高まってきています。 このような、「エンプラ」「スーパーエンプラ」が造形可能な、FDM方式3Dプリンター「FUNMAT」シリーズは、 低コストで試作の枠を越えた小ロット生産まで大いに活躍してくれます。
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