2018年12月27日

新潟県新潟市にある蒲原神社所蔵の指定有形文化財「木造伝畠山重宗夫妻坐像」。この度、この仏像の3Dプリントによるレプリカを弊社で作成させていただきました。

木造伝畠山重宗夫妻坐像について

像内墨書銘から建武元年(1334)大仏師尾張法眼湛賀(たんが)の作と判明している。 〜 中略 〜 中世の夫婦像の中でももっとも古く、できばえのすぐれた遺品といえる。

出典: www.sumitomo.or.jp

「木造伝畠山重宗夫妻坐像」は、新潟市中央区にある蒲原神社所蔵の新潟県指定有形文化財です。

普段は奥の院にありめったにお目にかかることはできませんが、この日本最古の夫婦像を、蒲原神社の宝のひとつとしてこれから皆さまにもっと知っていただきたい、気軽に見て触れてもらいたいという思いから、今回のレプリカ製作に至ったということです。

完成図

早速ですが、まずはレプリカの完成図から。

本物の坐像と比べてみてください。

本製作では色は再現しておりません。単色での製作となります。

3Dプリンター製坐像レプリカができるまで

というわけで、この坐像レプリカが誕生するまでの工程を簡単にご紹介します。

まずは現地に赴き、本物坐像を3Dスキャナーで撮影してきました。こうして3Dデータとしてパソコンに取り込みます。

取り込みに使用したスキャナーはArtec 3D。非接触型のハンディスキャナーなので、文化財を傷つけることなく3Dデータ化することができます。とはいえ大切な文化財ですので、細心の注意を払っての作業でとても緊張しました…!

Artec 3D
本物の坐像を3Dスキャナーでデータ化。

取り込んだデータをチェックし、補正・修正を行います。

データを3Dプリンターに送り、造形します。今回は計16パーツに分割し、3台のL-DEVOをフル稼働で印刷。素材は強度の高いPolyMAXを採用しました。

1パーツの所要時間は約2日間でした。

印刷が終わったら、いよいよ塗装作業。我が社の#塗装女子が、心をこめて仕上げました。

と、ほんの数行でまとめてみましたが、実際の製作には2ヶ月近くを要しました。

その間、弊社の他部署の社員たちがご利益にあずかりたいと拝みに来たり、一緒に写真を撮ったりしてましたので、納品の日には別れを惜しむ声もちらほら聞こえてきました。

私たちが丹精込めて作りました(新潟産)

いざ、奉納。

新潟県新潟市の蒲原神社へ。

寒波真っ只中の年の瀬の新潟ですが、庭に一輪の梅の花が咲いていました。

無事に奉納いたしました!

お土産として、手のひらサイズの坐像を一緒に差し上げました。かわいい!と大変喜んでいただけました。

この年末年始、蒲原神社でご覧いただけます!

2018年年末から2019年年始にかけて、蒲原神社でこのレプリカ坐像を実際にご覧いただけます!お近くの方、新潟の実家に帰られる方はぜひ蒲原神社へご参拝ください。年末年始も車で行くことができます。

おわりに

本物の文化財を、皆さまに気軽に触れてもらうのは難しいことですが、3Dプリンター製ならそれも可能です!もちろん、サイズや色を変えたり、ポーズや表情を変えることだってできます。

今後そういったさまざまなアイデアを取り入れて、皆さまに、そしてより若い世代の方たちにも、当神社や坐像をより知っていただきたい、そう社主様はおっしゃっておりました。