300mm/sの超高速印刷が可能な3Dプリンター AMESOS Blade 1が2023年に発売!

公開日
Takashi Fujisaki

    一般的な3Dプリンターの印刷速度である30〜50mm/sをはるかに上回る、300mm/sでの超高速造形が可能な3Dプリンターが2023年、日本で販売開始となります。安定した高速造形を行うため、機械性能、樹脂性能の両面から新たに開発が行われた画期的な製品です。

    駆動・材料の両面の課題を克服し、超高速印刷を実現

    製品の開発を行うAMESOS社は、リニアステージ(ガイドレールに置いたテーブルを直線移動させる装置)の大手サーボシステムメーカー、アクリビス・システムズ社のスピンオフ企業です。このアクリビス・システムズ社のリニアモーター技術により、安定した高速動作が可能となっています。

    しかし3Dプリンターの印刷速度の向上には、動作の高速化のほかにもうひとつ重要な要素があります。それは、樹脂の吐出性能。

    動作速度に樹脂の吐出性能が追いつかないと、糸引きや気泡・ノズル詰まりなどが発生してしまいうまく造形できません。つまり、速い動作に対応できる樹脂性能も同時に必要となります。

    そこで、3Dプリンターフィラメントの大手メーカーであるPolymaker社との連携により、高速造形が可能な専用樹脂を開発。機械性能と樹脂性能の両面の課題を克服し、最大印刷速度300mm/s、最大加速度5,000/mm/s2の高速造形を可能にしたのが、このAMEOS Blade 1です。

    AMESOSとPolymakerが共同開発を行う炭素繊維配合の専用フィラメント(出典: フュージョンテクノロジー)

    AMESOS Blade 1の造形サイズや仕様は?

    主な仕様をまとめました。造形サイズは310 × 310 × 420 mm。大きなサイズの造形の造形時間の大幅な短縮が期待できそうです。

    造形サイズ310 × 310 × 420 mm
    位置精度X, Y軸 : ±0.001mm
    X軸 : ±0.01mm
    整形精度X, Y軸 : ±0.1mm
    X軸 : ±0.05mm
    表面粗さ平均値Ra 3.2 〜 6.3
    最大印刷速度300mm/s
    最大加速度5,000mm/s2
    移動速度0 〜 500mm/s
    ※仕様は変更になる場合があります

    AMESOS Blade 1の詳しい仕様はこちらをご覧ください。

    AMESOS Blade 1の発売日は?

    AMESOS Blade 1は2023年発売予定です。詳細がわかり次第またこのサイトでお知らせします。

    3Dプリントのことなら何でもご相談ください

    • 試作品を造形したい
    • 小ロット製品を作成したい
    • 造形するためのデータが作れない
    • 材料の選び方がわからない
    • 3Dプリンター本体を購入したい
    • 3Dプリンターの実機を見てみたい

    弊社では、3Dプリント造形から3Dプリンター本体の販売まで、3Dプリント全般に関するサービスを行っています。

    3Dプリンター本体は、産業用から個人向けまでさまざまな機種を取り扱っています。

    3Dプリンター取扱機種の一例

    • 産業用3Dプリンター「FUNMAT」シリーズ
    • FDM方式「BambuLab」 「Creality」AMESOS」シリーズ
    • 光造形 (LFS)「Form 3」シリーズ
    • 光造形(MSLA マスク式光造形)「Form 4
    • 光造形 (DLP)「RAYSHAPE」シリーズ

    3Dプリントをこれから始めたい方も、造形でお困りの方も、3Dプリンター本体の購入を検討している方も、ぜひお気軽にお問い合わせください。