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ゴムのような柔軟性の「フレキシブル80A」ハンドルやグリップなど弾力性が必要な印刷に - 3Dプリントステーション

ゴムのような柔軟性の「フレキシブル80A」ハンドルやグリップなど弾力性が必要な印刷に

最終更新日
公開日
e.watanabe

    光造形機「Form 2・Form3」の材料、ゴムのような感触の「フレキシブル」が、バージョンアップして「フレキシブル80A」が新たに登場いたしました。大きな特徴はクリアな半透明になったこと、引き裂けにくくなったことで、大変ご好評をいただいております。

    「フレキシブル80A」の80Aはショア硬度

    新しくなった「フレキシブル80A」の80Aは、ショア硬度です。従来の「フレキシブル」とショア硬度とそれほど違いはありませんが、破断点伸びは大きく改善され、引き裂けにくさがパワーアップしました。

    ゴムのような素材「フレキシブル80A」

    感触はゴムやTPUによく似た柔軟性のあるレジンです。曲げや圧縮に強く、繰り返し曲げることが可能なエラストマー樹脂です。

    ハンドルやグリップ、パッキン、ガスケット、衝撃吸収用の部品、軟骨、腱、靭帯などの解剖用造形モデルなど、ゴムのような柔軟性が求められる幅広い用途に使用が可能です。

    「フレキシブル「フレキシブル80A」「エラスティック50A」の比較

    エラストマー樹脂と言えば、シリコンライクな樹脂「エラスティック50A」もあります。エラスティック50A」では、柔らかすぎる、柔らかすぎるために造形に失敗した等、もう少しかためのクリアな色をご希望だった方に「フレキシブル80A」が大変喜ばれています。また、タイヤなどのゴムらしさを表現したい方にはダークグレーの「フレキシブル」が根強い人気です。この3種類の特徴をいかし上手に使い分けをすると良いですね。

    左 紫系の半透明フレキシブル80A  真中 乳白色エラスティック50A  右 ダークグレーフレキシブル
    材 料従来からの
    フレキシブル
    パワーアップした
    フレキシブル80A
    シリコンライクの
    エラスティック50A
    ショア硬度80–85A80A50A
    破断伸び(%)80120160
    引張強度 (MPa)7.7–8.58.93.2
    引裂強度(kN / m)10.62419.1
    カラーダークグレークリアクリア
    造形ピッチ0.1/0.05mm0.1/0.05mm0.1mm

    上記は、光造形機「Form 3」でプラットフォームに直付けで印刷しています。1.0mm厚の板をみると右の「エラスティック50A」より左の「フレキシブル80A」の方がしっかりしているのがお分かりになりますでしょうか。

    「フレキシブル80A」を使って印刷するポイント

    弾力性は構造と厚みによって変化いたします。モデルを設計する際は厚みを考慮してください。また厚みのあるパーツは衝撃耐性は優れていますが、あまり曲げる事ができなくなります。下記の値を参考にしてみてくださいね。

    • サポート付きの壁の厚み:最小:0.4mm 推奨:0.6mm
    • サポートなしの壁の厚み:最小:0.6mm 推奨:0.8mm
    • 浅い角度:最小:19 ° 推奨:45 °
    • 水平サポートのスパン/ブリッジ:最大:0.6mm
    • 垂直ワイヤーの直径:最小:0.3mm 最大:1.5mm
    • 隣接するパーツの間の隙間:最小:1.0mm
    • 穴の直径:最小:0.8mm

    「フレキシブル80A」仕上げ時間

    従来からの「フレキシブル」では、サポートのタッチポイントが0.50mmまでしか小さくできませんでしたが、さらに小さく設定できるようになりました。サポート材のあとも目立ちにくくなりますね。(形状により、細かい部分には小さいタッチポイント、他の部分には大きめのタッチポイントと組み合わせると良いようです。)さらに、硬化時間も短くなりより印刷しやすくなりました。

    Form Cureで 二次硬化中 60℃で10分間
    Form Wash(洗浄)10分間×2
    Form Cure (二次硬化)60℃で10分間

    造形に空洞や穴等がある場合は、その中に残っているレジンをよくすすぎ、すべて取り除かれていることを確認します。パーツを洗浄したら完全に乾いてから二次硬化をおこなってください。

    「エラスティック50A」の詳細はこちらのブログへどうぞ

    ブログ:これまでにない柔軟性!シリコンライクな「エラスティックレジン」が登場!

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