3Dプリンターできれいに造形するためのデータ作成 その2

公開日
e.watanabe

前回は、「3Dプリンターできれいに造形するためのデータ作成 その1」で解像度の設定方法をご紹介いたしました。今回は部品を造形したら塊ごとにバラバラになってしまった!そんな時の対処法をご紹介いたします。

造形失敗!? 部品がバラバラに!

一見一体化になっていても、造形してみると部品の塊ごとに隙間ができてしまい強度が弱くなったり、造形が途中でとまったりと失敗する場合があります。

きれいにみえる造形物も、手でさわると簡単にぽろっと取れてしまいました。データ上では形になっているのに…どうしてでしょうか?

実はこれ!データ上で、ボディ(塊)同士が結合できていないからなんです。

パターン1は、微妙な隙間があるのがわかるでしょうか?これは、データ上でボディ(塊)が結合されていないために隙間ができてしまった部品です。簡単にポロっ!とボディ(塊) がとれてしまいます。

パターン1

パターン2は、しっかりとくっついているように見えますが、実はデータ上では結合されていない部品です。

パターン2

結合されていないデータで造形しているため、ボディ(塊)ごとに切れ目が入って、強度が弱くなっていまうのです。

結合が重要!バラバラにならないようデータを結合する方法

CADデータを3Dプリンターで造形するためにはSTLデータに変換する必要がありますが、その前にCADデータをしっかりと結合し、部品を一体化をする事が重要です。

ここでは、部品の結合手順を「SOLIDWORKS」を例にご説明します。

パターン1「面の移動」コマンドで隙間を埋めて結合する

パターン1の場合は、ボディ(塊) 同士の隙間を埋めるために「面の移動」コマンドを使用します。

①片側のモデル矢印方向に面を移動させます。 メニューの「挿入」を選択し、「面」の「移動」をクリックします。

「面の移動」コマンド

②「面の移動」コマンドのオフセットをクリックし、矢印面を移動させます。 移動量は、 ボディ(塊)同士の隙間以上を設定します。

オフセット機能

その後パターン2の編集作業も行ってください。

パターン2「組み合わせ」コマンドで一体化して結合する

パターン2の場合は、パターン1のように隙間は空いていないが結合できていない時に「組み合わせ」コマンドを使用します。

また、隙間があった場合もパターン1の 「面の移動」コマンドで編集作業をした後に必ず行なってください。

①メニューの「挿入」を選択し、「フィーチャー」の「組み合わせ」をクリックします。



「組み合わせ」コマンド

②「組み合わせ」コマンドの加算機能で ボディ(塊)同士を結合させます。

加算機能

これで部品が一体化しました。

修正したデータで印刷する

先ほど編集作業をした、ボディ(塊)同士を結合して一体化した部品データをFDM方式3Dプリンター「L-DEVO」で印刷してみました。

先ほどと違って、部品が一体化されているのがわかると思います。これならつなぎ目部分の強度も安心ですね。

参考までに、もう一度結合されていない方を見てみましょう。違いが一目瞭然ですね。

3Dプリンターで造形する前に、スライサーソフトでも確認できます。今回はFDM方式の3Dプリンター「L-DEVO」で造形していますので、専用スライサーソフト「Cura」を使用しています。余計な分割はされていないか?空洞はないか?など造形前のチェックが大切です。

便利な3Dモデリングサービス

弊社で人気のサービス「3Dプリントサービス」では、お客様が作成した3DCADデータを、FDM方式3Dプリンター「L-DEVO」や、光造形機「Form 2・Form 3」で造形し、お渡しするサービスを行っています。

一体で造形することができない大きな形状や、複雑な形状の場合は、データの修正や分割は思いのほか手間がかかります。そんな時!弊社の経験豊富なスタッフが、きれいに造形できるよう、3Dデータを修正したり、分割したりする「3Dモデリングサービス」も行っております。ぜひご活用ください。

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