2D図面から3Dプリンターで造形!
FDM方式の3Dプリンター「L-DEVO」で送風機の模型を作りました。2D図面から、3Dモデルを作成し、造形して接着組み立てまでご紹介いたします。この度ご協力をただいた企業様は、新潟県妙高市の送風機専門メーカー「北陸ファン工業株式会社」様です。
3Dモデリングサービスで3Dデータを作成!
3Dプリンターは低コストで形状確認などできるとは聞いているけど、3Dデータが作れない・・・なんてお声をよく聞きます。そんなお客様にご好評をいただいているのが3Dモデリングサービスです。
2D図面から3Dデータを作成
2D図面から3Dデータを作成します。今回は、「SOLIDWORKS」を使用しました。
まず、2D図面の内容を確認いたします。紙図面とDXFデータを準備して、作業に取り掛かります。 「SOLIDWORKS」でDXFデータを読み込み3Dデータを作成します。
造形用の3Dデータを作成
完成した3Dデータを、3Dプリンターできれいに造形するために、造形用の3Dデータを作成します。
FDM方式のプリンターは、傾斜部分にサポート材がつく場合があります。サポート材が付いた部分は、表面がざらつきますので、できるだけサポート材が付かないように分割します。また、縮小印刷する場合は、壁厚を調整したりと造形のプロだからこそ出来る細かい調整を行います。
3Dプリントサービスで3D造形!
3Dデータができたら、3Dプリントサービスで造形が可能です。今回はFDM方式の「L-DEVO」 で造形します。大きな造形物は、最大プリントエリア(W400×D400×T400mm)の、L-DEVO「M4040」で、また、ファンを回すために重要な軸は、最新のL-DEVO「F300TP」で造形しました。
材料は、Polymaker社の「PolyMAX PLA」を使用します。この材料は、強度もあり、削ったりネジを切ったりするのに適しています。色は10色ご用意していますので、色分けも楽しいですね。
各部品の造形が完成しました。ホワイト、グレー、グリーン、ブルーグリーンを使用しています。
接着し、組み立てていきます。接着材は、アクリルサンデーを使っています。 ベアリングも使用し、本物さながらにファンが回るように調整して完成です。
展示用の特注ケースもご用意いたします。
組み立てが終わったら、特注のアクリルケースに入れて完成です。 北陸ファン工業様の社内や、展示会でもお目見えするとの事です。
普段は見ることができない大きな製品も、ミニチュアサイズの模型で、製品の構造や機構などが、より多くの方に見ていただけるようになりました。皆様もぜひ機会があれば、ご覧になっていただきたいと思います。
ご興味のある方はご相談ください。
2D図面から造形し、展示までの流れをご紹介してきました。 2D図面からでも3Dプリントステーションにご依頼いただければ、用途に応じて作成可能です。小さなものから大きなものまで、対応しています。お気軽に経験豊富なスタッフにご相談くださいね。